宿にお泊りになる方の「街の印象」で一番多い回答は、「ここにいると、心が落ち着く」という言葉です。これは宿だけでなく、この街そのものが持つ魅力から来ているようです。まるで時間がゆっくり流れるような感覚に包まれる、何気ない古街の日常のなかに何か特別な理由が潜んでいるかもしれません。その理由を探したい方は、街を歩いてみることをおすすめします。散策をご希望の方に地図をお渡しし、希望に合わせたコースをご案内します。お気軽にご相談ください。
また、もう少し踏み込んで、暮らしの現場や寺社内を訪ねてみたい方は、ガイド付きのコースをご用意いたします。ご希望の方は、事前にご相談・ご予約ください。
【古街の風景】
瀬戸内海に面した港町だった宇多津古街。鳥になった気持ちで俯瞰して、街を横から眺めると成り立ちがよくわかります。丘のように低く緩やかな山に囲まれ、山すそに寺社が並びます。そのすぐ下には町家が軒を連ね、街を抜けると田んぼの景色が広がり、大束川が静かに流れています。自然と歴史が一体となり、山~寺社~街~田園と水辺(川・海)─四つの風景が調和しています。
古い町家が並ぶ通りでは、時折聞こえる家々の話し声や家事の音が、現代にも息づく暮らしを感じさせます。小さな商店や街角で、地域の人々が笑顔で挨拶を交わし、“井戸端会議”の風景もよくみられますよ。
ガイドがおすすめする、散歩コース
① 田園地帯へ
チェックイン後、路地を抜けて橋を渡ると広がる田園風景。遠くに飯野山が見え、おむすび形の山が平野に映える「讃岐独特の風景」を味わうことができます。あぜ道を歩きながら、ゆったりと過ごしてみてください。
② 川沿いへ
毎朝6時30分、静かに響く西光寺の鐘の音とともに、川沿いを歩いてみるのはいかがでしょうか。早朝の散歩で、地元の人々や元気な子どもたちと出会うこともあります。夕暮れ時には、空の色が変わっていく様子も街中からみることができます。
③ 寺社を巡る、散策の道
街道沿いの第78番札所の郷照寺を含めて、一社九ヶ寺と呼ばれる寺社があります。1㎞四方の狭い古街の中に、神社が一社と九ヶ寺もあるのです。寺社は、この街の風景に溶け込み、長い年月をかけて街と共に歩んできました。山の裾に並ぶ寺社を結ぶ道は、心を静め、思索を深める時間を提供してくれます。
④ Chiiori Utazu Branchでお茶
散策の前後に、路地裏のChiiori Utazu Branchでお茶を楽しむのもおすすめ。何気ない瞬間が心に残り、静かな時間を過ごせます。
⑤お買い物
「前田精肉店」のコロッケはカリッと上がった皮と牛肉・ジャガイモの甘味が特徴で、宇多津の“ソウルフード”。お土産に持って帰る方もいるぐらい。(~午後7時まで。定休:日曜。)
「高橋地蔵餅」は第78番札所郷照寺の袂にあり、お遍路さんも立ち寄るポイント。お餅やおはぎは午前中に売り切れることが多いので、お早めに。(定休:なし。午前8時~売り切れ次第終了。※事前予約が望ましい)
「うたづ産直市」で、新鮮な野菜や魚介類を手に入れ、宿で料理したり、お土産に持ち帰ることもよいかもしれません。(午後8時~4時まで)
その他、近隣にスーパーも多く、暮らしている人のようにお買い物してみることも、旅の楽しみです。
この街での特別な体験【ガイド付き】
① 暮らしに触れる町家訪問(要予約・ガイド同行)
町家を訪れ、街の人と直接話し、土間や中庭を見せてもらいながら、実際に暮らしを感じてみてはいかがでしょうか。時を重ねた木の温もりとともにその家を守り続けてきた家族の思いが伝わってきます。
所要時間:約1時間
参加人数:最大5名程度
料金:ガイド・お茶付き 1人5,000円~
② 寺社を訪ねて、歴史を感じる(要予約・ガイド同行)
一足踏み入れると、神聖な空気が流れています。それぞれの寺社の歴史と祈りに触れる特別な体験を提供いたします。地元の人々の生活と結びついた寺社の歴史の重みを住職の案内で感じることができます。
例えば、以下のような経験をご希望に応じて、プログラムいたします。
・真言宗圓通寺で、伝来の掛け軸を拝観
・浄土真宗西光寺で、船屋形茶室を見学
・日蓮宗本妙寺で、高台の客殿からの眺めを楽しむ
・曹洞宗南隆寺で、坐禅体験と茶話会
所要時間:約2時間(1コース)
参加人数:最大5名程度
料金:ガイド・お茶付き 1人5,000円~
※5名様以上のグループや団体、視察対応のご希望については、ご一報ください。
※お弁当をご希望の方は、別途、手配いたします。ご相談ください。
ただ「見る」だけでなく、古街を散策し、古街の人との対話する─何気ない日常が記憶に残る、小さな旅をお届けしています。